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OpenAIが、利用者の代わりに裏側で作業を続けるAIエージェント「dots」を発表しました。AIエージェントとは、目標を伝えると、自分で手順を考えながら作業を進めてくれるAIのことです。この記事では、dotsを使うために必要なプランと料金を整理し、ほかの会社の似たサービスの費用とあわせて紹介します。
※この記事は、2026年10月時点の情報をもとにしています。
OpenAIのdotsとは
OpenAIの公式ブログによると、dotsは2026年9月29日に発表された、常に動き続けるタイプのAIエージェントです。GPT-6 Astraというモデルで動き、1つずつが専用のクラウド上のコンピューターを持っていて、利用者の目標に向けて24時間作業を進められると説明されています。
プラグイン(外部のサービスとつなぐための追加機能)を通じて、4,000以上のアプリとつながるとのことです。目標を伝え、必要なアプリをつないだうえで、dotsが自分の判断で進めてよい範囲を利用者が決める使い方が紹介されています。
dotsを使うのに必要なプランと料金
dotsは、単体で買うサービスではなく、ChatGPTの対象のプランに含まれる形で提供されています。公式ブログでは、個人向けのProと、法人向けのBusiness Premiumで、最初の1体が追加費用なしでプランに含まれると発表されています。Enterpriseでは、管理者が有効にした時にベータ版として試せる形です。
ChatGPTの料金ページによると、Proには月額の違う3つのプランがあります。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| Pro 100 | 100ドル(約15,800円) |
| Pro 200 | 200ドル(約31,600円) |
| Pro 500 | 500ドル(約79,000円) |
※円のめやすは、1ドル=158円(2026年10月5日時点)で計算しています。実際の請求額は、為替や税で変わります。
個人でdotsを使う場合は、いちばん月額の低いPro 100でも、月100ドルがかかる計算になります。ここでいう「追加費用なし」は、プランの料金とは別に、dotsのためのオプション料金がかからないという意味です。2体目を加えたり、1体あたりの作業量を増やしたりする仕組みは、これから用意する予定だと案内されています。
使える量については、dotsとの会話はChatGPTの利用上限に数えられないとのことです。ただし、dotsに頼んでCodexなどで進める作業は、ふだんどおりそれぞれの利用上限に数えられます。より深い作業のための枠もプランに含まれていて、発表後の最初の1か月は、その枠が広げられていると説明されています。
Proでの提供は、18歳以上の利用者を対象に、対応地域から順に始まっています。開始の時点では、欧州経済領域(EEA)、スイス、英国が対象から外れていると発表されています。日本を名指しした案内は見当たりませんでしたが、対象外の地域として日本は挙げられていません。
ほかの会社の常時稼働型AIエージェントと費用
裏側で作業を続けるAIエージェントは、OpenAI以外の会社からも出ています。まず、使うために必要な費用を、各社の公式ページをもとに表にまとめます。
| サービス | 提供元 | 使うために必要な費用 |
|---|---|---|
| Gemini Spark | Google AI Pro:月額2,900円 Google AI Ultra:月額14,500円から |
|
| Grok Bot | SpaceXAI | Cursorの個人向け有料プラン:月額20ドル(約3,200円)から、税別 SuperGrokの各プラン:公式ページで金額を確認できず |
| Muse | Meta | 無料(使える量に上限あり) パワープラン:月額20ドル(約3,200円) 最大プラン:月額100ドル(約15,800円) |
| OpenClaw | OpenClaw Foundation | 本体は無料(使うAIモデルの料金は別) |
Gemini Spark(Google)
Googleの日本向けの公式ブログによると、Gemini Sparkは、パソコンを閉じていたり、スマートフォンがロックされていたりしても、バックグラウンドで24時間タスクを進めるAIエージェントです。Gmail、Google ドキュメント、Google スプレッドシートなどと連携できるとのことです。2026年7月29日の発表では、日本のGoogle AI Proのユーザーにも、日本語と英語で順次提供するとされています。料金は、Google AI Proが月額2,900円、Google AI Ultraが月額14,500円からと、Geminiの料金ページで案内されています。
Grok Bot(SpaceXAI)
SpaceXAIの発表によると、Grok Botは2026年8月11日にベータ版として公開されたAIエージェントです。クラウド上に専用のコンピューターを持ち、利用者が離れている間も作業を続けて、判断が必要な時だけ声をかける仕組みだと紹介されています。8月26日には対象のプランが広げられ、SuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavyのほか、開発者向けのAIツール「Cursor」の有料プランにも含まれるようになりました。Grok Botの利用枠は、GrokやCursorのふだんの利用枠とは別に用意されているとのことです。Cursorの料金ページでは、個人向けの有料プランが月額20ドル(税別)からとなっていて、Grok Botを使えることが明記されています。
Muse(Meta)
MetaのMuseは、利用者の指示に応じて操作を行い、タスクを手伝うパーソナルAIエージェントで、ほかのアプリやサービスともつながると、Metaのヘルプセンターで説明されています。使える量に上限のある形で無料で使え、上限に達した時は、有料のプランに切り替えるか、上限が戻るのを待つ形です。有料のプランは、月額20ドルのパワープランと、月額100ドルの最大プランの2つです。今は試験運用中で、提供地域が限られているとのことです。
OpenClaw
OpenClawは、オープンソース(ソフトウェアの設計図にあたるソースコードが公開されているもの)のAIアシスタントです。公式サイトによると、MITライセンスという自由に使える条件で公開されていて、有料版は無いとのことです。自分のパソコン(Mac、Windows、Linux)で動かし、WhatsApp、Slack、Discordなどのチャットアプリから使えます。考える部分に使うAIモデルは利用者が選ぶ形で、クラウドのAIサービスを使う時は、その利用料をそれぞれのサービスに払うことになります。自分のパソコンで動かすモデルを選ぶこともできると案内されています。
料金の差をどう見るか
同じように裏側で作業を続けるAIエージェントでも、費用には大きな差があります。この差は、各社がどんな使い方を想定しているかの違いとして見ることができそうです。
dotsは、専用のクラウド上のコンピューターで、たくさんのアプリをまたいだ仕事を任せる使い方を前に出しています。月100ドルからという料金は、仕事の代行をしっかり任せたい人に向けた設定だという見方ができます。
Gemini SparkやGrok Botは、すでにある有料プランに含まれる形で提供されています。ふだんからそのサービスを使っている人に、追加の機能として届ける考え方だと受け取ることもできます。
Museは、無料で使える枠を用意したうえで、もっと使いたい人には有料のプランを用意しています。予約や調べものといった日常の用事を、まずは気軽に任せてもらいたい、というねらいの表れなのかもしれません。
気をつけたい点
紹介したサービスの中には、ベータ版のものや、試験運用中で提供地域が限られているものがあります。dotsも、発表後の最初の1か月は利用枠が広げられているため、この期間が終わったあとに使える量は変わる可能性があります。
また、この種のAIエージェントは、メールや仕事のアプリにつないで使うことが多いサービスです。どのアプリをつなぎ、何を自分の判断で進めてよいかを、使い始める前に決めておくと安心です。料金や条件はこれから変わることもあるので、契約する前に、それぞれの公式ページで最新の内容を確かめておくのがおすすめです。
おわりに
24時間動き続けるAIエージェントは、各社から少しずつ出そろってきました。料金だけでなく、使える地域やつながるアプリもそれぞれ違うので、自分の使い方に合うかどうかを見くらべながら、ゆっくり考えていくのがよさそうです。
僕のひとりごと
dotsの料金を見て、かなり金額的に厳しいなぁ……と思いました。収益がほぼほぼゼロ円の僕には、これはヤバいです。